【営業】エセ派遣ばかりしてるとIT企業は死んじゃうよって話

営業

IT営業をやってて最も楽ちんな案件。それは準委任契約です。

IT関係者以外はあまり聞きなれない言葉と思いますが、これこそがIT業界の闇を作り出している契約であり、SIerを死に追いやるものです。

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SIerを疲弊させる契約

準委任契約とは

ざっくり言うと「SEを一ヶ月単位でよこすからお金ちょうだい。あ、でも出来上がったものには責任取らないよ。」っていうものです。

いわゆる瑕疵担保責任も損害賠償責任も基本的にはないとされます。

「それ派遣のことじゃないの?」って思われるかもですが、派遣とは明確に違うとされてるんですね。

最も違う点として業務の指示系統が違う点があります。つまり、準委任契約できてるSEに契約内容と違う業務を依頼するのはNGなのです。そういう場合はいちいち派遣元の管理者に問い合わせて判断して貰わないといけないわけです。

準委任契約のダメなところ

先にも書きましたが準委任契約は工数単位での契約です。ということは、SEがいったんアサインされるとその期間中は彼らをリソースとして使えなくなるのです。

たとえば、100万円/月のSEが5人いたとして彼らの契約が取れると月に500万円の売り上げです。

しかし、1,000万円の請負案件があって5人でできる仕事だったとするとどうでしょうか。ひとりあたりの売り上げは200万円ですね。さらに彼らの工数をどう使おうが会社側の自由になりますので、柔軟にリソースを配分することができるのです。

こっちのプロジェクトが危なそうなので手厚くして、あっちは目途がついたので経験浅い若手でも大丈夫か、などSE側の負担も最適化できるのです。

もうひとつダメなところとして、日本のIT業界特有の多重下請け構造を肯定している点です。

この契約はあくまで業務委託であり派遣ではありません。派遣の場合、2重派遣は禁止されていますが、準委任契約では認められています。

下請けの裾野のほうになるほどSE単価は安くなり、それに応じて給料も下がっていくのです。同じ仕事をしているにも関わらずです。
この多重下請け構造は建築業界とIT業界で顕著にみられる問題として古くから取り沙汰されていますがいっこうに解決する気配がありません。

なぜなら、この構造がもっとも楽なためです。しかし、楽なほうに楽なほうに流れていくと結果的にどうなるでしょうか。

SIerとしての技術力は社内に残らないですし、リソース不足で提案ができないということになってしまいます。そうこうしているうちに準委任契約に頼っているSIerは緩やかに死んでいくのです。

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準委任契約は似非派遣である

まあIT営業マンがこんなことを言うのは問題大ありですが、それでもこの準委任契約はIT業界にはびこる悪習慣として改善すべきだと思うのです。

こんなことをいつまでも続けているから日本のSIerからはイノベーションは生まれないし、ひいては国全体のデメリットになっていると思うんですよね。

かといって僕が何かを変えられるわけではないんですけどね・・。

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