書籍紹介 人工知能は人間を超えるか

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最近は猫も杓子もAIだ、人工知能だ、機械学習だと騒がしいですね。

まだ僕が小学生だった頃、家電メーカーが人工知能、いわゆるAI搭載をうたった家電をこぞって出していた時期がありました。

当時は「ファジー機能」と呼ぶことが多かったと記憶しています。

掃除機や洗濯機が埃の量や洗濯物の量を検知して、必要な吸引力や洗い時間を決めると言ったもので、今でもこれらの機能は当たり前のように搭載されています。

これらの機能が果たして人工知能と言えるのかどうかはさておき、1990年代初めにブームとなっていた家電における”人工知能”はいつの間にか下火になっていきました。

しかし、家電の高度化、パソコンの普及、インターネットの登場、ケータイ、スマホの誕生などこの20年の間に着実に技術は進歩していきました。AIも人工知能という名前こそ前に出ませんが、センサーとコントロールと言う形で生活や産業の中に取り込まれていきます。身近な例で言えばデジカメの顔認識。あれは人の顔かどうかと言う判断を機械にさせているわけですから、一種の人工知能なのです。

そして今、人工知能は再び脚光を浴びるようになってきました。囲碁や将棋では既に人はコンピュータに勝てないようになってしまいましたし、東大入試を目指せるほど汎用的な知能が実現されつつあります。

このまま人工知能の発展が進むとどうなるのか。コンピュータが人を支配する世界が現れるかも、と危惧する人もいるくらいです。そうなると火の鳥やターミネーターやマトリックスの世界です。いつか機械が人間を支配する世の中がくるのかこないのか。それは誰にもわかりません。

タイトルのとおり、本書にその答えが載っているかと言われると、イエスでもありノーでもあります。

ただ、この本の素晴らしいところは、そもそも知能とは何か、人工知能の原理の一つである機械学習とは何か、いっとき大きな話題になったディープラーニングとは何かを、きちんと説明しているところです。

そもそも、人工知能が人間を超えるとはどういうことなのか、原理を知らなければ説明ができないと言う著者のスタンスが読み取れます。

いま話題の人工知能って何?と言うことを少し技術よりの視点で解釈するための取っ掛かりとしては、とても読みやすく素晴らしい本だと思います。

ご興味ある方は是非ご一読を。

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