就職先としてのコンサルファーム人気に思うこと

IT

以前に東大京大の就職人気企業の上位を外資系コンサルが占めていると言う記事を読みました。
これについて少しばかり考えたことを書いてみたいと思います。


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コンサルファームが東大・京大生に人気

件の記事は東大京大の就職先として外資系コンサルが人気があるという内容になっています。文系理系の区分もしてないので何ともいいがたいですが、たしかに外資系のコンサルは給料も高いし頭を使ってカッコよく仕事をしているというイメージがありますね。

頭脳に自信のある、日本でトップにいるレベルの学生たちに人気があるのもよく分かります。

かくいう僕もそういった世界に憧れていたクチです。

いわゆる外資系ハイクラスは無理にしろ、シンクタンクや国内系コンサルに入りたいと考えていたのです。(結果的にしがないIT屋の営業をやってはいますが、まあそれはそれで悪くないと感じています。)

僕は仕事柄、この手の会社の人と直接的にも間接的にも接する事がたまにあります。僕が目にするのはIT系の人たちなので基本的には大人し目で淡々としていて、資料をすごくきれいに作られる印象です。

残念ながら戦略系や経営系のコンサルには出会う機会はほとんどありませんが、多分もう少しやんちゃな感じなんだろうなと、勝手に思っています。

さて、先程の記事ですが、日本で一位と二位の大学に通う学生たちが、日本企業は選ばずに外資系の、それも事業会社ではなくコンサルファームを選びたがっていると言っています。

しかし、営業として多くの企業を見てきた身としては、この日本でトップクラスにいる賢い人たちには、ぜひ事業会社、特に製造業でこそ頑張ってほしいと思うし、企業は全力でそういった人たちをキープするべきと考えます。

お金がほしいなら外資に行けと言う態度でい続けることは、この先自らの首を絞めることになっていくのではないかなと思います。

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製造業界で今起こっていること

自分のお客さんには日本で指折りの、世界でも上位に入るような企業さんも何社かいらっしゃいます。そこで仕事をさせてもらっていると、「ああこの人たちホンマに賢いな。すごいわ。」と思うことがすごく多いのです。

いま製造業界隈ではITが徐々にその役割と領域を広げつつあります。

いわゆるオフィスオートメーションに代表されるビジネス系のITではなく、IOTやデータ解析、制御自動化と言った、よりマテリアルに近いITです。これまでは人が主、機械が従だった世界ではITはあくまで人のお手伝いをする機械のそのまたイチ機能でしかなかったのですが、これからは機械が人に変わって仕事をする時代になります。わかりやすい例で言うなら自動運転技術がそれにあたります。

そのような世界では、「機械だけを作れればいい」「エンジニアリングは分かるけどITはわからん」と言うことが通用しなくなりつつあります。

機械もわかるしITもわかるし、データ解析もできるということが求められてくるわけです。文系であってもビジネスのことを理解しつつ機械やITの技術のことも分かる人材が必要になってきます。

これらのことは相当に優秀な方でないとできないことであり、先に書いたような日本のトップクラスの大学にいけるような頭脳が必要なのですが、しかし、そこにいる人たちは外資系コンサルに魅力を感じているのです。

多分ですが、それには次のような理由が考えられます。

まず、日本の名だたる大企業は年功序列を維持していて自分がやりたい事ができるようになるまで何年かかるかわかりません。

また、新卒の求人を見ればわかりますが、一律で大卒初任給が20万円強、修士卒でも20数万円です。

昇給も年一回が基本です。そこに夢や希望があるでしょうか?優れた自分の力を存分に発揮できる場ではないと、そう思われているのではないでしょうか。

ちなみに国税庁の発表によると日本人の平均所得は422万円だそうです。

あくまで平均ではありますが、そこそこ実感のある額だとも思います。

日本の企業に勤めていたとしても、金銭的な余裕を期待できないというのが実態ではないかと。このようなことが長く続くなら、日本企業の弱体化はどんどん進んでいくと予想されます。

今はまだ先行者のアドバンテージで生きながらえていますがこの先どうなるか。

そういったこともあいまって、日本の誇る製造業に若い頭脳が集まらなくなっているのかもしれません。

多分ですがどのメーカーも危機感は持っているとは思いますが、もっとドラスティックかつ長期的な人材戦略が必要ではないかと思う次第です。

以上。

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