【DX】SIerはMode2に無理に合わせなくて良い気がする

営業

IT界隈では一昨年あたりからデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が高まっていると盛んに言われています。

デジタルトランスフォーメーション-wikipedia

この業界は昔からIT革命だなんだと自分で騒いで自分で仕事を作るマッチポンプ系の話が多いので、正直「またか」という気持ちですけどね。

このDXと合わせて語られるのが企業におけるIT投資のあり方で、従来型の重厚で変更の容易性に乏しく粛々と運用されていくことが重視されるシステムをmode1、モダンな作りで世の流れに合わせて次々と変更が加わっていくことを前提にしたmode2という概念があります。

これは有名なITアドバイザリーのガートナー社が唱えたことで一気に認知度が広まりました。

ガートナー mode1 mode2 -google検索

上のリンクを見ていただくとわかりますが、ITコンサルタントがこぞって変革せよ、備えよと盛んに煽っていますね。

確かに世の中は変わっていくし昨日までの常識が今日の常識とは限らない世界になりつつあるので、変更を容易に受け入れるmode2が大事というのはわかります。

しかし、普段からIT営業をしていると感じるのはSIerでいちばん儲かるのはやっぱり従来型の基幹システムの開発~運用の請負案件なんですよね。

これは考えれば至極当然で、世の中が変わろうと会計制度がいきなり変わるわけもなく、工場生産の方法もいきなり変わるわけではないんです。

企業の事業継続にとって大事なのは日々の運用を粛々とこなすためのシステムであることに変わりはなく、mode1の仕事はまだしばらくはシステム開発の主役であり続けると思います。

また、SIerにとってはmode2の儲けの仕組みが弱いことも大きな問題となります。デザイン思考だアジャイル開発だとなると、そもそもできる人が少ないのと、それこそIT業界が忌み嫌ってきた属人的な仕事にしかならないし、軌道に乗ってしまうとその仕事から離れられないという状況が生まれます。

結局、人月ベースの仕事で工数を売っていくらというビジネスにしかならず、それって今抱えている問題と同じなわけですから。同じ状況になるならより儲けの仕組みが確立されているmode1に注力した方が良いと思うんですよね。

僕はこのデジタルトランスフォーメーションやmode2へのシフトの話は外資コンサルがガートナーの提言に乗っかって仕掛けたSIerの牙城崩しの一面があると考えています。

彼らは盛んにやれAIだRPAだと言って顧客にけしかけていますが、一方で基幹システムの開発もやってるし、オペレーショナルな部分もアウトソーサーの子会社を立ち上げてきちんと運用も巻き取っています。やはり運用がいちばん儲かるんですよ。

ということで、日本のSIerは無理にmode2だDXだと踊らされず、顧客と自社にとって最良のIT投資の仕方が何であるかを見極めて行くべきだと思っています。

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